みえているせかい舞台装置メモ

お久しぶりです、小林です。

第29回公演「みえているせかい」より、10日が経とうとしています。
ついこないだのようで、それでいてかなり前の出来事のような。
そんな気がしています。

改めまして、ご来場いただきました皆様、誠にありがとうございました。

さて、劇団としましては、次回公演に向けての準備をすでに初めております。
記念すべき第30回公演は、近藤の書き下ろし新作の予定です。
方向性としては・・・近藤の得意?とする漫画よりの話・・・なのかな?
話を聞く限りでは派出な演出や効果、笑いもたくさんありそうな、アルデンテらしい作品になる予感がします。
舞台装置担当の自分としても、今からどんな装置にしようか頭を捻っているわけですが・・・

と、その前に、みえているせかいの舞台装置について、振り返ろうかと思います。
需要があるかはわかりませんが・・・
高校生のお客様もたくさんご来場いただいたという事で、少しでも、なにか参考になれば、と思います。

「みえているせかい」は再演という事で、第17回公演の初演の時と基本的には同じ装置でOKという、近藤からのオーダーでした。

こちらが初演の時の装置。真ん中に写ってるのは岡田役の荒井大輔氏。

いつもは装置を作り出す前に模型を作るのですが、今回は初演のイメージが十分できているので割愛。

初演の装置と比べて自分なりにもっとこうしよう、と思った点については

・玄関には段差を作りたい
・もう少し今風に、モダンな感じにしたい
・情報量を増やしたい

そんな所ですかね。

特に気にしたのは最後の、情報量を増やしたい、という事。
アパートっぽさ、男一人暮らしの部屋っぽさ、平田という生真面目な男の部屋っぽさ、絵本作家の部屋っぽさ・・・
そんな「ぽさ」をどれだけ出せるかが勝負だなと思ってました。

上記の図面にも書き込みがありますが、「エアコン」「コンセント」あたりが拘った所ですね。

今回のような「部屋の装置」は演劇においてよく作られる装置だと思うのですが、
なんとなく作ってしまうと「ああ、部屋の装置を作ったんだね、ここは部屋なんだね」といったリアクションを取られます。
僕が求めてるのは「なにこれ部屋じゃん!」こっちのリアクションなんですね。

この「エアコン」や「コンセント」などの細かい部分を拘る事で「部屋としての情報量」が増し、
「部屋じゃん!」のリアクションが貰いやすくなるわけです。

と、前置きはこんな感じにしておきます。

それでは制作スタート

演劇ニッケルの舞台監督、吉田裕紀。今回もお手伝いに来てくれました。頼もしいぜ!

照明担当の長井彩。家が遠いのに良く来てくれました。

制作兼役者の伊藤久史。制作の仕事の合間に手伝ってくれます。

新人の早瀬優也。

みんなのお手伝いがあって少しずつ装置が出来てきまして、
稽古場で仮組みしてみました、どん。

机の下に見える足は僕の娘の足です。心霊写真じゃありません笑

机やカーテンなど小物も増えてきました。

カラーボックスを4つ重ねて本棚として使います。

平田のベッド。休憩中によく寝ました。

平田の作業机と椅子。机の上にはエアコンが乗っていますね。

ドア。真ん中に付いている「郵便受け」は百均で買ってきた「A4サイズ用の引き出し」を付けてそれっぽく。
右上に付いている「ドアクローザー」っぽいのは百均で買ってきた「パウンドケーキの型」です。
遠目で見ればそれっぽいでしょ笑

下駄箱。右側だけ開閉可能です。が、劇中に蓋を開ける事は最後までありませんでした笑

裏はこんな感じー。

稽古場で作るのはここまで。
玄関回り、壁紙貼りはホール入りしてから現場で作る事にします。
御浪町ホールへワープ!

仕込み中ですー。だいたいもう出来てますね。

自宅から空気清浄器を持ってきました。
これも置いておく事で「それっぽさ」を増す事ができます。

木の柱に見える部分は、フローリングカーペットを細く切って貼ってます。

玄関部分は、御浪町ホールの平台を1枚剥がして、そこにコンパネで舞台を作る事で段差を作りました。
ここに関してはホール入ってから確認しないと出来るかどうかわからんなーと思っていたのですが、
上手くいってよかったです。

平田の机回りも気にしました。
小物を増やして「それっぽさ」を増していきます。

ドア横に設置した本棚とゴミ箱。

そしてこれが一番完成に近い図、かな?
カラーボックスにはみんなが持ち寄ってくれたたくさんの本とフィギュアが入っています。
コンセントと電気スイッチが付きました。

と、まあこんな感じですね。
シンプルな「部屋」という装置ゆえに「っぽさ」を追求した装置でした。

みえているせかいについての装置メモは以上になります。
いろいろ抜けている気はするけど・・・
もし、なにかご質問等ありましたらメールもしくはツイッター等でご質問ください。
劇団アルデンテの装置担当、小林がお送りしましたー。